ギブソン レスポール

最近、ヒスコレの買取依頼が多いのですが、前回と同じ59のLesPaul Standardリィーシューです。
コレクターの方からの依頼で、ほぼ使用感がなく新品に近い状態です。
ギブソン ヒスコレ

そこで今回は、レスポールの事を少し書いてみようと思います。
 
レスポールが誕生したのは1952年の事ですが、それ以降マイナーチェンジを繰り返し、
59年に「LesPaul Standard」として頂点に達したと言われています。、
セールス的には伸び悩んだようで、63年後期にはレス・ポール氏との契約終了に伴い
「SGスタンダード」へとシフトされていきます。その後60年代後半から巻き起こった復活を求める声に後押しされる形で
68年頃から50年代スタイルの「レスポールスタンダード」の再生産が開始されました。
しかし、この時には何故か最も人気があると思われていた「ハムバッキング」仕様ではなく、
ゴールドトップに[P-90]を搭載した旧仕様が選ばれています。
 
69年になると[P-90]用に開けられたボディーキャビティに収まるようにミニハムバッカーが搭載された
「レスポールデラックス」が発売されます。
 
そして、本格的にハムバッキング仕様のレスポールスタンダードが復活したのは74年の事でした。
「限定生産」での復活でしたが、そこで手応えを掴んだギブソンは、
75年後期に遂にレギュラーモデルとして生産の再開を始めました。
以降「レスポールスタンダード」は現在に至るまで、同社の看板機種として不動の地位と人気を築いています。
 
当店は「Gibson正規ディーラー」として、Gibson/Epiphoneの新品販売もさせて頂いておりますが、
ギブソン社は職人の会社で、どうも市場のマーケティングは苦手なのでは・・と感じる事が多く
「レスポールスタンダード」に関しても、ユーザーが本当に求めているものを掴むのにかなりの年月がかかっています。
 
最近で言えば、「ロボットギター」。これはこれで画期的で良い商品だと思いますが、
なんと2014年製のレギュラーライン主要モデルには全てロボットチューナー(Min-ETune)が付くそうです。
 
それに伴い販売価格も上がるんですね・・レスポールもSGも「ロボットチューナー」が付きます。
そして、12F上に「Anniversary」のインレイがもれなく付いてきます。
ギターってプロポーションも大事ですよね・・なにも全部に付けることはないんじゃないのって思ってしまいます。
さすがにヒスコレや一部のAAAメイプルを使っているPLUSトップのものには付かないようですが・・・
 
いやいや「ロボットチューナー」は良いですよ。。便利です。。
オープンチューニングもワンタッチ!自働でペグが回り勝手にチューニングしてくれます。
作動させていると、「ギターもここまで来たか」と感じさせてくれます。
あたらし物好きの私にとっては、とてもとても感動的なギターです。決してごますりではありません。
※欲しい方は単体でも販売されています。(Fender等のギター用に6連ペグのものもありますよ。)
ギブソン ロボットチューナー
只、やはり美しい外観を損なっているような気がします。
お店に来てくれるお客さんも同じ事を言われる方は多いです。
 
当店も2013年までのチューナーが付いていないレスポールスタンダードの新品は、もうなくなってしまいました。
「SGスタンダード」のチェリーがまだ残っていますので、欲しい方はお早目にどうぞ・・・
 
それと、初心者の方、チューニングは耳で合わせる癖をつけた方が良いですよ。
新し物好きの私は、いち早くチューナーを導入し、今では耳だけでチューニングできない体になってしまいました。

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