1998製。初期の”000-28EC”が入荷。
扱いやすく魅力的なサウンドの人気モデル。
戦前より製作が行われてきた非常に長い歴史を持つ銘器”000-28″。
しかしアコースティックギターの大型化が主流になってゆく中で小振りな”000サイズ”は徐々に生産本数を減らしていきます。
その”000″が再びスポットライトを浴びる契機となったのが、ロック/ブルース界の大物である”エリック・クラプトン”が1992年に生ギター演奏で出演した”MTV Unplugged”。このライブで”E・クラプトン”が使用した1939年製の000-42は、ドレッドノートサイズが主流となっていたアコースティックギターの世界に”000サイズ”の魅力的なサウンドと存在感を再確認させ「生音」ブームを巻き起こしました。
1992年のMTVアンプラグドでグラミー賞を受賞したエリック・クラプトンの功績を称え、1995年に初の限定モデルとして発売された”000-42EC”に続き、1996年に”E・クラプトン”が理想とする仕様を持った”000-28EC”が発表され、以来30年近くレギュラーラインナップとして非常に人気の高いモデルとなっています。
当器は、1998年に製造された”000-28EC”。
マテリアルは、マーチンアコースティック王道のスプルーストップにローズウッドのサイド/バック、ネックはブロックから削りだされた切り貼りのない1ピースマホガニーネック、指板はエボニーを採用し、通常の”000-28″よりもグレードが高く厳選された木材が使用されています。また、飴色のビンテージトナーで着色されたボディトップにヘッドのオールド・デカール、ヘリンボーン・バインディング&ロゼッタ、スノーフレイクの指板インレイ等、戦前ビンテージの雰囲気を醸し出す抜群のプロポーションを誇ります。
スタンダードモデルとの大きな違いはやはりヴィンテージスタイルを踏襲したVシェイプネック。現在では殆ど”000-28EC”のみのシェイプとなってしまいましたが、親指の安定感が抜群なこのシェイプは、一度ハマると抜け出せなくなる利にかなった形状をしています。
小ぶりなサイズ感の”000″は、くびれの強いボディシェイプにより座って抱えたときの安定感があり、ボディ厚も薄めの為、右手の位置が体に近い状態で演奏可能。