状態の良い79-80のジャズベース。プレイアビリティ/サウンドも抜群の個体です。
1960年中期に発表された”ジャズ・ベース”の長い歴史においては、多くの仕様変更がなされてきましたが、特に重要な70年半ばに実施されたネック・ジョイント方式とボディー材の変更。それまで4本のネジでボディに固定する4点止めネックジョイント方式であったものが、3本で固定する3点止め方式になったのが75年前期からで、ちょうどその時期はボディ材がアルダーからアッシュへ切り替わっていった時期でもあり、70年後期のジャズベは、コンテンポラリーな”ジャズ・ベース”サウンドとして評価の高いモデルとなっています。
当器は、S8+5桁のヘッドシリアル。製造年を意図したシリアル・ナンバーからは徐々に誤差が生じてきた年代で、79年から82年初頭まではこのシリアルが打たれています(プレべ/ジャズベ)。
ネックDATEは正確に読み取れませんでしたが、79年製のポットが使用されていることから79-80の間に製造された個体だと思われます。
アッシュボディ/三点留めジョイントプレート/パーロイドブロックポジション/ブレットナット/3Pの黒ピックガード等、一見して70年後期とわかるルックス。
PUはオリジナルのグレーボビン、サーキットもオリジナルの状態を保っており、本体重量は実測4.7Kgで、この年代のアッシュボディにしては割と扱いやすいウエイトだと思います。サウンドもそれほどドンシャリ感はなくローがしっかりと感じられ高音もパキッとしたジャズベらしいクリアでキレイなサウンドを出力します。