黄金期’50sの重厚な鳴りを現代に継承する“57 Les Paul Custom”。
初期ヒストリック期の息づかいを感じる1992年製の逸品。

ヒストリックコレクション黎明期にあたる1992年に製作された、Gibson Les Paul Custom 1957 Reissue。現行のカスタムショップ体制以前ながら、その完成度と素材選定の良さから評価の高い初期リイシューモデルです。
1957年当時の仕様を踏襲したオールマホガニーボディ+エボニー指板構造により、独特の粘りと密度のある中域が魅力。深く艶やかなサスティンと、角の取れたウォームなトーンは、同年代のスタンダードモデル(メイプルトップ仕様)とは一線を画すサウンドキャラクターを持ちます。
ピックアップには57 Classicを搭載。ふくよかで芯のあるサウンドに加え、トーンを絞った際の甘さも秀逸。クリーンでは深みのある響き、歪ませれば中域がグッと前に出る力強いドライブサウンドを聴かせます。ジャズ、ブルース、ロックといった多彩なジャンルで高い表現力を発揮する一本です。
ブラックフィニッシュにゴールドパーツ、白黒多層バインディング(マルチバインディング)、スプリットダイヤモンドインレイ——まさに“Black Beauty”の名にふさわしい風格。ゴールドパーツのくすみや変色も少なく、塗装面も若干の小傷や拭き傷はあるものの艶やかで、美観を損なうようなダメージは見られません。経年変化によるウェザーチェックもほとんどなく、全体的に非常にコンディションの良い個体です。
また、ボディトップには2か所ほど、過去にサインが施された痕跡がございます。現在はクリア層にわずかに残る形で、通常の照明ではほとんど目立たず、光を当てた際に浮かび上がる程度です(写真参照)。演奏や外観上の支障は一切ありません。
総じて、初期ヒストリック期ならではの“密度感ある鳴り”と“現代的な仕上げ精度”が融合した一本。プレイヤーにもコレクターにもおすすめできる、完成度の高い’57 Reissueです。
※ボディトップに過去のサイン痕が2か所あり。光を当てると浮かび上がる程度でほとんど目立ちません。
※小傷・拭き傷等はありますが、年代を考慮すると全体的に美品コンディションです。
※ゴールドパーツのくすみ・変色は少なく、メンテナンスも良好です。
※純正ハードケース付属。内装の一部に剥がれが見られます。
※フレット残7〜8割、トラスロッド余裕あり、ネック状態も良好です。











