1970年代の国産ギターにおける金字塔とも言えるオリジナルモデル。東京都江戸川区のお客様より、店舗へお持ち込みいただいたのは「Greco MR1000」です。バッド・カンパニーのミック・ラルフスとの共同開発により誕生した「MR(ミスター)」シリーズの最上位機種。
国内外のプレイヤーから現在でも高く評価される名機ですが、今回お預かりした個体は、その歴史的背景に想像を掻き立てられる非常にレアで興味深いスペックを備えていました。
| 買取対象機材 | Greco MR1000 (1977年製 / 過渡期モデル) |
|---|---|
| 買取エリア / 方法 | 東京都江戸川区 / 店舗へのお持ち込み |
| コンディション | コンディション良好 / PU-1搭載 フルオリジナル / ドットインレイ |

国産ギターのロマン。謎を秘めた過渡期モデル
まずは本機の仕様について紐解いていきます。ヘッド裏にシリアルナンバーの印字がなく、指板にドットインレイが採用されていることから「前期型」のルックスを持つ個体。特筆すべきは、ピックアップに「PU-1」がマウントされている点です。
通常、この時期の前期型MR1000にはU-3000が搭載されるのが一般的。ピックアップ裏面のスタンプ(27 1209)を確認したところ1977年製であることが判明し、各部のハンダ付けや配線類の状態からも、出荷時からのフルオリジナル個体であると思われます。
これは1976年末から1977年初頭の仕様変更のタイミングにおいて、「ネックやボディは前期型のストックを使用しつつ、工場に新しく届いた後期型ピックアップ(PU-1)を載せて出荷した」という可能性が極めて高いことを示しています。
同ブランドのGreco EG-420をはじめとする当時のコピーモデル期にも散見される、国産ギター特有のおおらかな生産体制が生み出した過渡期(トランジション)モデル。意図せずして誕生したレアスペックに、ヴィンテージ楽器ならではのロマンを感じずにはいられません。
シンメトリーボディと初期型ラップアラウンド・ブリッジ
ボディトップには美しい木目を持つチェリーサンバースト・フィニッシュのメイプル材を配し、良質なマホガニーバックを組み合わせた左右対称(シンメトリー)のダブルカッタウェイ・ボディ。後に続くYAMAHA SG2000やAria ProⅡ PE-R80といった名機たちと同様に、当時の日本メーカーが海外製コピーから脱却し、独自の人間工学と機能美を追求し始めた熱量が直に伝わってくる造形美です。
ブリッジには、初期MRシリーズ最大の特徴であるバダスタイプのラップアラウンド・ブリッジを搭載。弦振動をボディへダイレクトに伝えるこの堅牢な構造が、特有の野太い鳴りと豊かなサスティーンを生み出します。
PU-1とマホガニーが織りなす極上のレスポンス
サウンド面においても、この過渡期スペックが見事な相乗効果を生み出しています。Tokai LS60 Love RockやBurny RLG-70といった王道のレスポール・レプリカが持つ図太いトーンとは一味違い、PU-1特有のピッキングに対するリニアなレスポンスとクリアな高域が際立つキャラクター。
そこへマホガニーボディのふくよかな中低域が合わさることで、深く歪ませても輪郭が潰れず、手元のボリューム操作だけで多彩な表情を描き出します。Greco VB-650のような箱モノ系コピーで培われた丁寧な木工技術が、ソリッドボディのオリジナルモデルにおいても遺憾なく発揮されている証拠でしょう。
全体的に年代なりの小傷はあるものの、ネックは適切なリリーフを保ち、「コンディション良好」と呼べる素晴らしい状態。半世紀近く前の国産ヴィンテージとして、その希少性とポテンシャルを高く評価し買取いたしました。
サウンド・プラグでは、GrecoのMRシリーズやGOシリーズ、YAMAHAのSGシリーズなど、70年代〜80年代の国産オリジナルモデルの歴史的価値を適正に評価いたします。店舗のある東京都江戸川区をはじめ、隣接する江東区、墨田区、千葉県市川市、浦安市などにお住まいのお客様からのご相談を数多くいただいております。
ジャパンヴィンテージの売却や、ご実家に眠っている機材の整理をご検討の際は、ぜひ楽器専門の買取店である当店へお任せください。
▶ 買取査定のご相談はお電話にてスムーズにご案内いたします。
TEL:03-6657-2123(営業時間 11:00〜19:00 / 毎週水曜日定休)
▶ いつでも受付可能:オンライン買取申し込みフォームはこちら
▶ 楽器買取専門 Sound Plug トップページへ











