1960年にデビューした”ハミングバード”は、派手なルックスとワイルドで荒っぽい硬質なサウンドを持ち、現在でも人気のロングセラーモデルです。
当機は、シリアルより1967年製”ナローネック”の個体で、ロングスケール仕様、アッパーベリーブリッジ/アジャスタブルブリッジ/スプルーストップにマホガニーのサイドバック、マホガニーネック、ハカランダ指板/ブリッジ、ノンスキャロップブレイシング等、当時を色濃く反映したスペックになっております。
サウンドは素晴らしく、ボリュームがあり気持ちの良い胴鳴りで、タイトなローエンドと枯れて歯切れの良さが際立った音色は、この年代のハミングバードならではです。
※トップとバックにそれぞれクラックリペアーがあります。内部から割れ止めのパッチ処理もされており、その際にブレーシングの剥がれチェックを行ったうえで問題箇所は貼り合わせておりますので、現状で音や強度への影響はほとんど無いと思います。
※経年による傷や打痕、パーツ錆・くすみの他、塗装のダメージが見られます。ヘッド突き板部分の塗装は写真のようにパリパリと剥がれ落ちているような状態でウェザーチェックも全体的に見られます。
※ネックエンドにストラップピンが打たれ、エンドピンは欠品しております。エンドピンの穴はピックアップを装着していたらしく拡張されております。
※フレットには、それなりに減りが見られますが、現状で音詰まり等は感じられず、ネック状態も特に問題ございません。