あらゆるクラシックギターの中でもっとも有名で本数的にもトップシェアを誇るブランド。
クラシックのみならずジャズ、ボサノヴァ、ロックなどあらゆるギターユーザーに愛用され、屈指の名手達の演奏をその唯一無二の音色で彩ってきました。
表板は杉、横裏板はインディアンローズウッド、弦長664mmという当時のラミレスのスタンダードモデル。
しばしば「ラミレストーン」と称されるその響きは低音から高音まで太く、艶やかで甘い音色が特徴です。
ラミレス工房の黄金期ともいうべき70年代のスタンダードといえる個体ですが、長年愛用、酷使されてきたようで
トップに数カ所のクラックが見られ、貫通しているクラックは裏からパッチを当てて補修されています。
現状では、演奏上の問題は見られず、甘く太いラミレストーンは健在です。