ニューヨークの自社工場で製造していた頃の所謂オリジナルのニューヨークエピフォンです。
Epiphoneと言えば、今でこそ”Gibsonの廉価グレードを受け持つブランド”というイメージがありますが、実は第二次大戦前からの歴史を持つ由緒正しき名門メーカー。
近年モノとは全く異なる職人の息遣いが聞こえるプロダクト、フィンガーボードのラディアスや塗装の質感、ロゴのフォントの暴れ方等、”味わい”の塊です。
本器は、1950年に製作されたフルアコ”Epiphone DEVON”。急勾配なトップアーチとボディラインのプロポーションは、女性的な曲線の美しさがあります。
17 3/8インチというボディ幅の大きなギターで、迫力のあるラウドなサウンド。無骨にザクザクと刻むような枯れたトーンが特徴的なキャラクターです。
ギターボーカルやリードギタリストの方が歌モノの曲で弾き倒すと最高にカッコ良いと思いますが、渋いブルースやジャズ等で使っても”ハマる”と思います。