日本屈指のルシアー、中出治氏の作品。
“中出治”氏は、中出一門の一人で、ボディやネックの振動の仕方は六太郎氏に似ていると言われていますが、音質は、治氏ならではのしっかりとした高音と重厚感のある低音で、レスポンスも早いのが特徴です。
フラメンコギターの評価が高いとされていますが、硬質感ある音色がクラシックギターでふくよかに響くことで人気の作品でもあります。
正確な年式やモデル名は不明ですが、トップ材には良質なスプルースが使用されていることが伺え、
サイド/バックはローズウッド、サイドの内側に割れ止めがある事から総単板モデルで、塗装はセラックだと思われます。