1970年代の日本の楽器製造シーンにおいて、本家アメリカ製を驚愕させるほどの情熱と技術力で「ジャパン・ヴィンテージ」の黄金時代を築き上げたパイオニア「Greco(グレコ)」。当時の職人たちが海外の銘器を徹底的に研究し、生み出されたモデルたちは、半世紀近くが経過した現在、国内外のコレクターやギタリストから歴史的価値を持つプロダクトとして熱狂的な再評価を受けています。今回は、東京都江戸川区のお客様より店頭買取にてお譲りいただいた、1970年代前半製の大変希少なフルアコースティックギター「N60」をご紹介いたします。
| 買取商品 | Greco N60 (1973〜1974年製 / フルアコースティックギター) |
|---|---|
| 買取方法 | 店頭買取 |
| 買取地域 | 東京都江戸川区 |
| 商品の状態 | コンディション良好(フロントPU交換/1970年代国産ヴィンテージ) |
クォリティの高い国産ギターを製造していたグレコが”ES-175D”を再現したモデル。
Greco(グレコ)は、1960年に楽器総合商社の「神田商会」が保有するプライベートブランドとして立ち上がり、国内生産の高品質なコピーモデルの製造をしていました。
当機は、ピックアップのDATEより73-74年に製造された個体で、ジャズやブルースではお馴染みのフルアコを代表する”Gibson ES-175″を再現したモデル。細部にまでこだわり抜き高度な木工技術で仕上げられた本体からは当時の国産ギターのクォリティの高さが伺えます。
ボディ材にホワイトシカモア、ネックはカエデ、指板にエボニーが採用されたセットネック仕様。当時のカタログからの抜粋ですが産地の俗称が使用されているようで、ボディ/ネックはメイプル材の表記でも良いと思われます。ナチュラルカラーのボディには美しいフレイム杢がでており、プロポーションも抜群の個体です。
フロントのピックアップはSeymour Duncanの”Jazz Model Sh-2n”に変更されております。出力は控えめですがブライトで分離が良く、ジャズに求められる早いパッセージに必要な明確でクリアなトーンを出力します。ブライトなサウンドが出る代わりに出力は若干低めなので、リアのオリジナルPUとのバランスも良いと思います。トーンを絞ると優しくまろやかな音色、歪ませてコードを鳴らしても一つ一つの音がはっきり抜けてくるのでJazzやブルースはもちろんポップス等の演奏にもマッチすると思います。
本機「N60」が製造された1973〜1974年頃は、富士弦楽器製造(現フジゲン)による箱モノ(ホロウ・ボディ)の製作技術が飛躍的な進化を遂げていた時期にあたります。ギブソンES-175Dならではの深胴(ディープボディ)構造と、16インチ幅の気品ある175プロポーションを完全にトレース。ボディトップ&サイド&バックにあしらわれた、ホワイトシカモア(良質なフレムメイプル)の気品溢れる木目とナチュラルフィニッシュの美しさは、当時のクラフトマンが一本一本の木材選定にどれほど心血を注いでいたかを物語っています。半世紀もの歳月を経て完全に乾燥しきったウッドマテリアルが生み出す生鳴りは、箱鳴り特有のふくよかで芳醇なエアー感を持ちつつも、セットネック構造による芯の強さをしっかりと兼ね備えています。
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製造から50年以上が経過している歴史的なオールド・フルアコでありながら、奇跡的な美装性を維持した「コンディション良好」な個体です。経年変化によるバインディングの味わい深い黄変やくすみ、金属パーツのヴィンテージらしい退色は見られるものの、この年代の箱モノにありがちなボディトップの不自然な沈み(トップ落ち)や、重大な木部の割れ(クラック)などは一切ありません。前オーナー様がコレクションとして、また実戦向けの愛機として、最適な環境で大切に保管されてきたことが一目で伝わるプレミアムな伫まいです。
コンディション詳細
半世紀前のギターとは思えないほど、演奏に関わる機能面は極めて健全です。強固なカエデ(メイプル)ネックは目立つねじれや元起きもなく最適なストレートを維持。トラスロッドは経年相応のトルク感はあるものの、しっかりと左右に回り微調整の余力を残しています。最高級エボニー指板のフレットは、丁寧に弾き込まれてきたため部分的な減りは見られるものの、全体として5〜6割以上の高さを残しており、全ポジションで音詰まりや極端なビビりなく、クリアに発音します。フロントにマウントされたSeymour Duncan SH-2n、リアのオリジナルPU、各コントロールポットや3Wayトグルスイッチもメンテナンス済みで、気になるガリノイズもなく健やかに動作いたします。
査定ポイント
・世界的なシティポップ、ジャズ、歌謡曲ブームにより中古相場が天井知らずに高騰している「70年代製グレコ(富士弦製)」の歴史的価値
・ギブソン175スタイルを精緻にトレースし、市場流通数が極めて少ない稀少なフルアコースティックモデル「N60」のモデル評価
・ホワイトシカモア(フレイムメイプル)の美しい杢目が映える、人気の高いナチュラルカラーの良好な外観コンディション
・フロントピックアップに名作「Seymour Duncan SH-2n」をセレクトし、楽器としての実用性と洗練されたトーンを高めたモディファイ評価
・店頭買取(江戸川区の当店へ直接お持ち込みいただき、一般のリサイクル店では鑑定不可能な70s国産箱モノのプレミア価値を最大反映した納得の最高額査定)
買取相場について
Grecoの1970年代製ホロウボディモデル(N60、N50、S50、M-200等)は、当時の職人技の高さと独特のいなたいトーンから、国内外のジャズ・ブルースギタリストやヴィンテージフリークの間で「本家に迫る驚異のクオリティ」として完全に相場が定着しています。特に本機のようなナチュラルフィニッシュのフルアコは出回る数が極めて少なく、パーツの交換があっても楽器としてのクオリティが向上している個体は、非常にタフな買取価格を維持しています。当店では、単なる古いマイナーギターとして買い叩くことなく、ホワイトシカモアの価値や組み込みの健全性、実戦的なモディファイを正当に鑑定。最新の世界水準相場に基づいた、最高峰の査定額をご提示しております。
まとめ(買取の観点から)
今回お売りいただいた「N60」は、日本のギター職人たちが世界一を目指してしのぎを削った時代の魂がそのまま宿った、極上のプレイヤーズ・ヴィンテージでした。フロントPUがダンカンへ変更されていることで、現代のアンサンブルでも即戦力となるクリアなジャズトーンが引き出されており、その優れたポテンシャルを正当に評価し、納得の最高額にて査定額へと反映させていただきました。
当店ではGreco(グレコ)の70s〜80sホロウボディシリーズ(Nシリーズ、FAシリーズ、SAシリーズ等)をはじめ、Tokai(トーカイ)、Ibanez(アイバニーズ)、Aria Pro II、Yamahaなどの往年の国産ジャパン・ヴィンテージギターを徹底強化買取中です。もちろん本家Gibson(ギブソン)やEpiphone(エピフォン)のホロウ系ギターも高価買取いたしております。江戸川区、江東区、墨田区近隣や東京都内で、眠っていた大切な愛機をご売却の際は、ぜひ【サウンド-プラグ】にお気軽にご相談ください。
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