
クォリティの高い国産ギターを製造していたグレコが”ES-175D”を再現したモデル。
Greco(グレコ)は、1960年に楽器総合商社の「神田商会」が保有するプライベートブランドとして立ち上がり、国内生産の高品質なコピーモデルの製造をしていました。
当機は、ピックアップのDATEより73-74年に製造された個体で、ジャズやブルースではお馴染みのフルアコを代表する”Gibson ES-175″を再現したモデル。細部にまでこだわり抜き高度な木工技術で仕上げられた本体からは当時の国産ギターのクォリティの高さが伺えます。
ボディ材にホワイトシカモア、ネックはカエデ、指板にエボニーが採用されたセットネック仕様。当時のカタログからの抜粋ですが産地の俗称が使用されているようで、ボディ/ネックはメイプル材の表記でも良いと思われます。ナチュラルカラーのボディには美しいフレイム杢がでており、プロポーションも抜群の個体です。
フロントのピックアップはSeymour Duncanの”Jazz Model Sh-2n”に変更されております。出力は控えめですがブライトで分離が良く、ジャズに求められる早いパッセージに必要な明確でクリアなトーンを出力します。ブライトなサウンドが出る代わりに出力は若干低めなので、リアのオリジナルPUとのバランスも良いと思います。トーンを絞ると優しくまろやかな音色、歪ませてコードを鳴らしても一つ一つの音がはっきり抜けてくるのでJazzやブルースはもちろんポップス等の演奏にもマッチすると思います。