日本のクラシックギター製作の歴史において、1960年代のフォーク・クラシックギター黎明期を支えた名工たちの作品は、現代のジャパン・ヴィンテージ市場において非常に高いノスタルジーと独特の価値を持っています。当時の限られた資材と情報の中で、職人が一本一本作りの限界に挑んだギターは、半世紀以上の時を経て唯一無二の乾いた鳴りへと昇華しています。今回は、東京都葛飾区のお客様より店頭買取にてお譲りいただいた、大変珍しい昭和レトロの薫り漂う「山中金光(ヤマナカ カネミツ)」氏製作のレキントギターをご紹介いたします。
| 買取商品 | 山中金光 レキントギター (1960年代製ヴィンテージ) |
|---|---|
| 買取方法 | 店頭買取 |
| 買取地域 | 東京都葛飾区 |
| 商品の状態 | 使用感あり(60年代国産ヴィンテージ/希少手工ギター) |
山中金光氏は、1960年代に活躍された名古屋のクラシックギター製作家。
資料が少ないため詳細はわかりませんが、トップ材は杉(Cedar)、バック材はマホガニーと思われます。
あくまで目視での所見ですので使用マテリアルに関しては断定できませんので予めご了承ください。
鳴りも良く、塗装は(これも)おそらくになりますがセラックで仕上げられ、杢目も美しくとても雰囲気のあるレキントギターです。
◎レキントギターは通常のクラシックギターよりボディサイズが小さく、ネックも短く高音が出やすいように設計されているギターで、通常より4度高いチューニングをして、クラシックのギターアンサンブル等で使用される事が多いギターです。レキントを通常のレギュラーチューニングで使用される方も多いようで、その場合は弦のテンションが緩くなり、音色も柔らかく押さえやすい利点があります。
本器「山中金光 レキントギター」の最大の魅力は、長年の歳月によって限界までシーズニングされた手工アコースティックならではの「素朴で深い箱鳴り」にあります。1960年代当時の名古屋は、河野賢氏らと並び日本のギター製作の重要拠点として数多くの工房がひしめき合っていました。本器は小ぶりなレキントサイズながら、杉トップ特有の立ち上がりの柔らかさと、マホガニー特有の軽快で温かみのある中音域が見事に共鳴。通常のクラシックギターアンサンブルにおける高音域(最高音A弦スタート)でのリードプレイでは、どこか哀愁を帯びた突き抜けるトーンを奏でます。また、あえてレギュラーチューニングに落とした際の、手の小さな方でも吸い付くような抜群の抑えやすさと、ナイロン弦のテンションが緩まることで生まれる、極上の「いなたいボサノバサウンド」は現代の宅録シーンやリラックスしたソロギター演奏にも最高の相性を見せてくれます。
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1960年代の製作からおよそ60年近い歳月を生き抜いてきた歴史を感じさせる、リアルな「使用感あり」の風合いを纏った佇まいです。極薄のセラックと思われる塗装面には、年代相応の細かな擦り傷、爪によるピッキング痕、全体的なウェザーチェック(塗装のひび割れ)、打痕、そして経年変化による味わい深い渋いくすみが見受けられます。しかし、オールドのガットギターで最も致命的となる「表板の割れ」や「裏板の剥がれ」、ブリッジの浮きといった致命的な木部のダメージはなく、半世紀以上の激動の昭和を生き抜いてきた手工ギターだけが持つ、抜群のアンティークな風格を放っています。
コンディション詳細
長年の愛用による外観の傷や使用感はございますが、専門スタッフの手により細部まで徹底して点検・セットアップを行いました。トラスロッドを持たない伝統的なクラシックギター構造ですが、ネックは経年を考慮しても十分に良好な状態を保っており、レキントギターらしい快適な弦高をキープしています。指板のエボニー(またはローズウッド)の減りも少なく、フレットは全体的に6割前後の高さを残しており、ビビりや特定のポジションでの音詰まりもなく、全音域で心地よく発音します。ヴィンテージの3連ペグもギアの固さはあるものの、チューニングの安定性に問題はなく、実戦で即座にお使いいただけるコンディションです。
査定ポイント
・1960年代の日本のギター黎明期を支えた、名古屋の手工製作家「山中金光」氏による歴史的稀少価値
・通常のクラシックギターに比べ、現代の中古市場でも流通数が圧倒的に少なくコレクター性の高い「レキントギター」
・杉(シダー)トップやセラック仕上げ塗装など、オールド手工品ならではの完全に乾燥しきった豊かな生鳴りクオリティ
・製造から約60年近く経過していながら、木部の重大なクラック(割れ)やブリッジ剥がれがない良好な保管状態への評価
・店頭買取(東京都葛飾区より直接当店へお持ち込みいただき、一般の総合古物店では『詳細不明』として安価に買い叩かれがちなオールド国産手工ギターの価値を正当に見出した専門査定)
買取相場について
1960〜1970年代の国産クラシックギターおよび手工ギターは、近年の世界的なジャパン・ヴィンテージブームや、ソロギター・ネオソウルプレイヤーによる「古いガットギター特有のいなたいトーン」への需要から、買取相場がじわじわと再評価され始めています。特に山中金光氏の作品のように、市場に滅多に出回らない希少なレキントギターや特殊仕様のモデルは、その希少性自体がコレクターズバリューとなります。当店では、資料の少ないオールド銘器であっても一括りに処分することなく、職人の木工技術の高さや、乾ききったトーンウッドの生鳴りの美しさを詳細に精査。専門買取店ならではの最新相場に基づいた、最高水準の納得の査定額をご提示しております。
まとめ(買取の観点から)
今回お売りいただいた「山中金光 レキントギター」は、半世紀以上の時を経て極限まで引き出されたオーガニックな響きと、昭和の手工職人の息遣いがそのまま真空パックされたような、非常にロマン溢れるヴィンテージアコギでした。相応の使用感や小傷はございましたが、その計り知れない歴史的希少性と、レキントならではの演奏ポテンシャルを正当に評価し、納得の最高額にて査定額へと反映させていただきました。
当店では山中金光氏をはじめ、河野賢、中出阪蔵、中出敏彦、加納木魂、松岡良治などの往年の国産クラシックギター・手工ギターから、Jose Ramirez(ホセ・ラミレス)、Manuel Rodriguezなどの本場スペイン製高級ガットギターまで徹底強化買取中です。もちろんMartinやGibsonなどの王道フォークギターも高価買取いたしております。東京都葛飾区、江戸川区、足立区近隣や都内全域で、大切にされてきた眠っている古いギターをご売却の際は、ぜひ楽器専門買取店の【サウンド-プラグ】にお気軽にご相談ください。
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