
83年製、トーカイのレスポールモデル。
リアに”刻印ナンバードPAF”が搭載された個体。
1970年代末〜80年代初頭にかけて”Tokai LS Series”は、その完成度の高さから人気が高く海外にも熱心なコレクターがいるなど中古価格が高騰してきています。
当時、LSシリーズの品質の高さは、本家”Gibson”のブランドイメージや市場シェアを脅かす存在となっていました。特に、当時のGibsonの新製品に満足できないユーザーのニーズに応える形で登場したLSシリーズは、レスポールを非常に精密にコピーしたその品質の高さから”Gibson”の製品と競合する存在として大きな脅威となっていき、”Tokai/LSシリーズ”は海外で高く評価される一方で、Gibsonとの法的な問題も引き起こすことになりました。結果として、TOKAIは84年のカタログからLSシリーズの名称を変更し、デザインも若干修正することで対応しました。
当機は、シリアルより1983年に製造されたモデル。その仕様より、おそらく”LS60″と思われますが、上記のような訴訟問題を抱えた過渡期の個体になり、品番に関しての確証は持てませんが、そのクオリティは担保されており、当時のジャパンメイドコピーモデルの完成度や鳴りの良さを体現できるレスポールモデルです。
※ピックアップは、フロントに”SEYMOUR DUNCAN”の59N、リアに”Gibson”のNEW PAF(刻印ナンバード)が搭載されており、換装されているものと思われますが、ハンダを付け替えた形跡が判別できないくらいに丁寧に作業されております。
※本体に若干の小傷等はございますが目立ったダメージはなく、年代を鑑みるとキレイな個体です。また、当店入荷後にフレットのすり合わせ調整を行っており、プレイコンディションは良好です。