
日本が誇る名工、桜井 正毅。叔父であり師でもある河野 賢に30年以上の間師事し、伝統や技術を受け継ぎつつ独自のデザインを展開。
河野 賢亡き後、工房を引き継いでおり、現在でも名器を生み出し続けています。
彼が評価されるのは単に技術に長けているだけでなく、構造に関する技術を工学的観点から徹底的に研究し、常に変化を続けているからで、特に表板の作りこみ、完成度は非常に高く、音が厚いことは有名です。本器は桜井モデルの中でも上位機種にあたるP.C.(通称パリコン)のスペシャルモデルです。
桜井氏本人が、1988年第4回パリ国際ギター製作コンクールにて金賞を獲得した時の設計をベースにしており、モデル名もそのコンクールに由来しています。
トップにスプルースの単板、サイド/バックにはハカランダ単板、エボニー指板と目視でもそのグレードの高さが伺える材が贅沢に使用されております。
また、スペシャルモデルらしく、彫刻入りで高級感のある糸巻きが採用されています。
独特の低音の深い鳴り、高域のハッキリとした音色、メロディーが埋もれずにしっかりと際立つ絶妙のバランス感と圧倒的生鳴りはさすがの一言です。