70年代国産ギター黄金期を象徴するGreco初期モデル。
成毛滋氏監修期の設計思想が息づくEG-420。

1970年代後半、国産ギターが世界的評価を高めていた時期に登場した Greco EG-420。
レスポール・スタイルを基調にしつつ、パンケーキ構造のボディにボルトオンネックを採用したモデルで、軽快なレスポンスと扱いやすい重量バランスが魅力です。堅牢な作りと明るく抜けの良いサウンドは、当時のGrecoのクラフトマンシップを感じさせる一本です。
設計監修には、後に日本のエレクトリックギター史に多大な影響を与えた**成毛滋氏(Shigeru Narumo)**が関わっており、当時のGrecoラインナップ全体の品質向上に寄与した時期の製品としても知られています。プレイヤー視点での操作性やサウンドバランスが意識された設計思想は、このEG-420にも色濃く反映されています。
ボディはメイプルトップ/マホガニーバック構成で、パンケーキ構造特有のタイトな中低域と、やや明るめのアタックを両立。ネックはメイプル材によるボルトオン仕様で、スナップ感のある立ち上がりが特徴です。
ピックアップにはGrecoオリジナルの PAFタイプ・ハムバッカー を搭載し、程よい出力とオーセンティックなトーンを再現。クリーンでは芯のある艶やかさ、ドライブ時には粘りのある中域を聴かせてくれます。
クラシカルなルックスと軽快なサウンドを併せ持ち、ビギナーから中級プレイヤーまで幅広く扱いやすいモデル。Greco黄金期の入門~中位クラスとして、今もファンの多い一本です。
※年代なりの細かな打痕や小傷はございますが、大きなダメージもなくコンディション良好の個体です。
※フレットは相対的に8割残程度、ネック状態は良好です。
なお、本機は当時の仕様によりフレット高が低めに設計されており、軽快でスムーズなフィンガリングが可能です。演奏上は良好なコンディションを保っています。











