
USAメイド/Nashville Factoryにて生産される”USA Collection”カジノの入荷です。
エピフォンは1957年にギブソン社に買収されたのちも製品発表を続け、CoronetやWilshire、Texan等の現代でも愛用者の多い名器を世に送り出してきました。そして1961年に発表されたカジノは発売開始以来、ポール・マッカートニー、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、キース・リチャーズ、レイ・デイヴィス、デイヴ・デイヴィス、ポール・ウェラーなど、数多くのミュージシャンに愛用され、60年代ブリティッシュ・インヴェイジョン期を象徴するエピフォンの代表モデルといっても良い存在となりました。70年代に入るとエピフォンの生産拠点はアメリカからアジアへと移されUSA製のモデルは一部のリミテッドモデルのみという状況が続いてきましたが、ついに50年以上の時を経て2021年にUSAメイド、ナッシュビルファクトリーにて生産されるカジノが復活を遂げました。
このUSAコレクション・エピフォンカジノは、ヴィンテージリィーシュの枠組みとしての生産ではありませんが、ほぼ初期のスペックが踏襲され、クラシックなメイプル材とポプラ材によるフルアコ構造のボディをベースに、マホガニーネック、ローズウッド指板を採用しニトロセルロースラッカーでフィニッシュされています。エレクトロニクス部はオレンジドロップコンデンサとドッグイヤーのP-90ピックアップが搭載、ハンドリングにより結線されています。また、初期のエピフォンライクなグレーケースが付属しているのも魅力です。
センターブロックのないフルアコ構造のボディは、軽量で取り回しも良く、P-90の太すぎず柔らかい音色は特に「歌もの」のバンドで使いやすいと思います。深く歪ませるとハウリングが気になってきますが、クリーンやクランチで極端に歪ませない限り、ブルースやジャズ等オールマイティに使える非常に魅力的なサウンドです。