1970年代から1980年代にかけて、日本の楽器メーカーたちが本家アメリカ製に負けじと技術を競い合った「コピー機軸の黄金時代」。その熾烈なシェア争いの中で、圧倒的な完成度とコストパフォーマンスを誇り、当時のキッズからプロミュージシャンまでを熱狂させたブランドが「FERNANDES(フェルナンデス)」です。今回は、埼玉県草加市のお客様より店頭買取にてお譲りいただいた、日本のエレキギター史を語る上で外せない名作、通称“石ロゴ期”のストラトキャスターモデル「FST-60」をご紹介いたします。
| 買取商品 | FERNANDES FST-60 (1980年頃製 “石ロゴ”期) |
|---|---|
| 買取方法 | 店頭買取 |
| 買取地域 | 埼玉県草加市 |
| 商品の状態 | 年代なりの使用感(ジャパン・ヴィンテージ/フルオリジナル仕様) |
80年頃に製造されたフェルナンデス”石ロゴ期”のストラトモデル。
それまで形だけのコピー楽器が多かった業界へ本格的な設計の楽器を持ち込み、プロ・アマ問わず広い支持を得ました。
当初は主にフェンダーやギブソンのコピーモデルを販売していましたが”Fernandes”は楽器製造部門を持たず、企画販売のみを行い、基本的にカワイ楽器やトーカイ楽器にてOEM製造されています。
ストラトキャスターのコピーモデルは初期にCBSラージヘッドモデルからスタートし、1977年頃からオールドモデル(スモールヘッド)の製造に切り替わっていきました。「使えるオールド」というポリシーのもと徹底したコピーにより本家からクレームがついたのは有名な話です。
当機は、80年頃に製造された”石ロゴ”期のストラトキャスターモデル。この後”完全リアルコピー”のリバイバルシリーズ(RST)へと移行していく過渡期のモデルです。
スモールヘッドにメイプル指板、21F仕様、ホワイトカラーのフィニッシュでプロポーションも良く、当時のコピー戦争を戦い抜いてきただけあってクオリティの高い作りで抜群のサウンドと演奏性を誇る個体です。
本体重量は実測で約3.7kgとストラトにしては重量が有り、ボディ材はおそらく”シルバーハート”が使用されていると思われますが、確信は持てません。
特にリペアや改造の痕跡は見られませんでした。資料が乏しく過渡期の仕様の為、型番等は正確でない可能性があり、細かい部分での詳細は不明です。
本機が製造された1980年前後は、のちに伝説となる「Tokai(東海楽器)」や「カワイ楽器」による精緻な木工技術が最も円熟していた時期にあたります。実測約3.7kgという、アッシュ材を思わせる適度な重量感を持ったボディ(過渡期特有のシルバーハート材と推測されます)は、芯が強くサスティーン豊かな生鳴りを実現。ピックアップには当時のオリジナル・シングルコイルが搭載されており、国産ヴィンテージ特有の、中音域がパキッと前に出るいなたいクランチサウンドから、ストラトらしい鈴鳴り感のあるハーフトーンまで見事に出力します。現代のコンポーネントギターには出せない、45年以上の歳月を経て木材が完全に馴染んだ「枯れたトーン」が堪らない一本です。
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製造から45年近くが経過しているため、ボディ各所の打痕や擦り傷、経年によるホワイト塗装の黄変(ヴィンテージらしいクリーム色への変化)、金属パーツのくすみやサビなど、全体に「年代なりの使用感」が刻まれた風格漂うルックスです。しかし、演奏を損なうような木部の深いクラックや、ピックガードの不自然な歪みなどはなく、当時の熱い空気感をそのまま現代に伝える“本物のジャパン・ヴィンテージ”としての説得力に満ちています。
コンディション詳細
半世紀近く前の個体ですが、改造痕が一切ないフルオリジナルコンディションを維持しています。タフなメイプルネックは大きなねじれもなく、年代を考慮すれば非常に良好なストレートを維持。トラスロッドは経年相応に締め込まれていますが、まだ左右に微調整可能な余裕が残されています。メイプル指板の21フレットは、ローポジションを中心に摩耗が見られますが全体の5〜6割以上の高さを残しており、チョーキング時の音詰まりや極端なビビりはありません。3つのシングルコイル、5Wayセレクター、Volume/Toneポットなどの電装系も点検・洗浄済みで、ガリノイズもなく健やかに動作します。
査定ポイント
・世界的なブームが続き、中古市場でも相場が高騰し続けている「ジャパン・ヴィンテージ(石ロゴ期)」の個体価値
・リバイバル前夜の過渡期モデルという、コレクター心をくすぐる希少で市場流通数の少ないスペックへの評価
・パーツ交換やリペア・ザグリ改造の痕跡が一切なく、当時のままのパーツが残されたオリジナル度の高さ
・年代なりの使用感や傷はあるものの、ネックやトラスロッドなどの演奏に関わる機能面が健全に保たれている点
・店頭買取(埼玉県草加市より直接お持ち込みいただき、当時のOEM製造背景や希少価値を100%正当評価した納得の査定)
買取相場について
FERNANDESの1970年代後半〜80年代初頭のモデル(石ロゴ、バーニー縦ロゴ等)は、海外のギタリストや日本のヴィンテージフリークの間で「本家に迫る驚異的なクオリティの日本製ギター」として評価が完全に定着しており、中古市場での買取相場も近年非常にタフに推移しています。資料が乏しい過渡期のモデルは型番特定が難しく、大手リサイクルショップなどでは安価に買い叩かれがちですが、当店では当時のカタログスペックや木工の特徴、パーツのオリジナル度を精緻に鑑定。希少な歴史的プロダクトとしての価値を査定額へダイレクトに反映させております。
まとめ(買取の観点から)
今回お売りいただいた「FST-60」は、日本のエレキギター職人たちが本気で世界のトップを狙いにいった、熱いコピー戦争時代の魂がそのまま宿ったプレイヤーズ・ヴィンテージでした。長年愛用されてきた相応の使用感や傷はございましたが、楽器としてのポテンシャルとパーツのオリジナル度を正当に評価し、最高水準の査定額を提示させていただきました。
当店ではFERNANDES(フェルナンデス)の石ロゴ期やリバイバルシリーズ(RST、RLG等)、Burny(バーニー)、さらにTokai(トーカイ)、Greco(グレコ)、Fender Japan(JVシリアル、Eシリアル等)といった、往年の国産ジャパン・ヴィンテージギターを徹底強化買取中です。埼玉県草加市、川口市、八潮市近隣や東京都内で、眠っていた大切な愛機をご売却の際は、ぜひ【サウンド-プラグ】にお気軽にご相談ください。
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