Fender USA 62 Stratocaster CAR 1995年製 東京都板橋区にて出張買取

「エレキギター」と言われればストラとかレスポールか、というくらい、ストラトキャスターは代表的な存在です。
ジミ・ヘンドリックス、クラプトン、ジェフ・ベック、リッチー・ブラックモア、イングヴェイ・マルムスティーンなど 数多くの名手がトレードマークとしています。
また、ポップスにおけるギターサウンドはストラトによって作られたと言っても過言ではなく、
そのため特にポップス系の音楽との相性が抜群です。

Fender USA 62 Stratocaster CAR 1995

Fender USA 62 Stratocaster CAR 1995年製
東京都板橋区にて出張買取

しかしながら音のいいギターの設計とは何か、と考えた場合はどうでしょう。
弦の振動を効率よく伝達するのがギターの目的ですから、弦の振動をネックからボディへとしっかりと伝え、 またブリッジで弦の振動を効率的に受け止めるという設計が必要になってきますので、 最低限これだけの、という剛性、また木材の量が必要になってきます。
その場合、ストラトの設計は残念ながらデメリットに溢れています。
 
まず、ネックの長さです。
レスポールのネックは6弦17フレットの部分でボディに接合されていますが、 ストラトはこの部分が大きく削られています。
演奏性向上のための設計ですが、 このため実質的なネックの長さが2フレット分ほど長くなります。
これはネックの剛性に関わる重大な問題で「弦の振動を受け止めたときにどれだけネックが踏ん張るか」が変わります。
ネックが長くなるということは剛性が落ちるということを意味し、それだけ音に張りが失われてしまいます。
 
柔らかくて分厚いプラスチックの板(=ピックガード)がボディに直接ネジ止めされていますが、 これはボディの振動を阻害するミュートの役割を務め、倍音が失われます。
 
トレモロユニットを搭載するためには、ブリッジ部分とボディ裏に大きな穴を開けなければなりません。
これにより弦の振動を受け止めるブリッジ部分に木材はほとんど残されておらず、 またボディ表にはPUを搭載する穴(=キャビティ)が開けられますから、 ボディ中央の木部がほとんど残っていないということになります。
 
体にフィットするようにボディを大幅に削り取る「コンター加工」は、ボディの体積を大きく損ない、 結果的にボディ鳴りを少なくさせてしまいます。
 
以上を考えると、弦楽器の目的である「弦の振動をロスなく受け止め、ボディに響かせて音を作る」という点において、 ストラトはデメリットだらけであることがわかります。
そもそもストラトは「ネック、ボディ、サーキット(=回路)をばらばらに作って組み上げる」という、 製造効率を高めるために設計されたものであって、音をよくするためにデザインされたものではありません。
 
とはいえそんなストラトキャスターのサウンドは永きにわたって愛されていますし、 レスポールとは違った個性のあるサウンドとして、しっかり認知されていますよね。
サウンド面でデメリットがいくら積み上げられようと、そんなストラトから生まれる音は多くの名手を支え、 また音楽を作っていきました。
それゆえ「ストラトでなければならない」現場は珍しくありません。 やはり使いやすい便利な楽器ですし、道具として合理的な設計だと思います。

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