アコギを買ったばかりの段階では覚えているコードも十分でなく、
さっそく好きな曲にトライ!というわけにはなかなか行きませんね。
今回は、いっこずつコードを覚えてステップアップしていくための曲を提案してみます。
お近くにギターを始めたばかりだと言うご友人がいらっしゃいましたら、是非お勧めしてみて下さい。
1)ひとまずC
さすがにコード一個では曲になりにくいのですが、童謡「かえるの合唱」ならC一発で大丈夫。
「1弦を響かせたり6弦をミュートしたり」といったクオリティ的な所はひとまずさておき、どんどん弾きましょう。
2)Gを追加(C、G)
「1弦や5弦をしっかり響かせる」といったクオリティ的な事はまたじっくり取り組むとして、これでコードが二つになりました。
今の所、「GとG7はそう変わらん」と思って下さい。譜面に「G7」と書かれていても、押さえるのは「G」でイイです。
この時点でカーペンターズの「ジャンバラヤ」、童謡の「メリーさんの羊」が出来ます。
コードチェンジには移動の早さ、正確さのみならずタイミングも重要ですが、弾いて慣れることが先ですので、細かい事は構わずどんどん弾きましょう。
3)D7を追加(G、C、D7)
この時点では「D」と譜面に書かれていても「D7」で弾きましょう。
だいたい一緒ですし、DよりD7の方が1弦が鳴りやすいので、ストレスになりにくいです。
6弦のミュートはマストなので注意して下さい。
コレでコードがG、C、D7の3つになりましたが、コレはGから始まる3コードといって、演奏の可能性がぐんっと広がります。
ビートルズの「Love Me Do 」は、運動量多いですが、ほぼそのまんま弾けます。
ドリフターズの「ラストダンスは私に」はキーが違いますが、運動量が少なく弾きやすい曲です。
その他、キーさえ合えば、この時点でほぼ全ての童謡を弾く事が出来ます。そろそろカポタストを買っておきましょう。
4)Emを追加(G、C、D7、Em )
現時点では、「EmとEm7はだいたい同じ」という扱いでいいです。
かなり可能性が広がってきました。
背中に羽が生えて空でも飛べそうですが、スピッツの「空も飛べるはず」はまだまだ先です。
まずは2フレットにカポを装着(=2カポ)して延々「G、Em、C、D7、G」を繰り返しましょう。
かの有名なベン.E.キングの「スタンド・バイ・ミー」になるとともに、「おどるポンポコリン」のサビ部分、「北酒場」の歌いだしとも流れは一緒です。
5カポで「G、D7、Em、C」と弾くと、ビートルズの「Let it be」のイントロになりますが、
1カポでコレを弾くと「Let it go」のサビ、「ありのー」の部分と同一になります。
この4つのコードの組み合わせのみで長渕剛の「しゃぼん玉」が一曲まるごと弾けます。
しかもイントロ、サビの最初は「G、D7、Em、C」で、同じく長渕剛の「とんぼ」のサビの最初と同じです。
こうして見ると4つコードを知っただけでかなりステップアップしたことになりますね。
ただ、「コレとコレはだいたい一緒」とか、「ココは無視してよい」とか、最初はなかなか自分では判別がつかないものです。
ショップのスタッフでも講師でも、お友達でもいいので質問できる相手を味方につけておきましょう。