複数のギターや機材、エフェクター等をまとめて査定依頼する場合には注意するべき点がいくつかあります。
一概に損か得かを断言することは難しいですが、いくつかのポイントを挙げてみましょう。
◎査定方法の選択
【店頭での査定】
店頭に複数の楽器を持ち込む場合は、自家用車に積み込んで来店される方が殆どです。
もちろん公共の交通機関を利用されてお越し頂いたり、お近くの方は徒歩で・・ということもありますが、物理的に限界はあります。ギター2本を両手で持ってリュックにエフェクターを詰めてという感じがMaxでしょうか?
キャリーカートにギター5本を載せてお越し頂いた事もありましたが、くれぐれも事故のないようにお願いします。
店頭に持ち込まれた楽器の物量によっては、査定に相応の時間がかかる場合がございます。
待ち時間に店頭でギターを物色して、お帰りの際にも違うギターを持って帰られると言うこともありました。
近くのサテンやホームセンターで時間を潰されたり、一旦預かりになったりとお客様によって様々ですが、店頭での買取りは金額面でも良い条件が出しやすいので、是非ご利用いただければと思います。
【出張での査定】
複数の楽器をまとめて売る場合には、一番依頼の多い方法で、時間と手間や労力の節約にもなります。
売りたい楽器が大量にある場合は特にお勧め致します。実際に10本以上のギターとエフェクター多数の査定と言うこともまれではありません。ただし、基本的には現場で一本一本丁寧に査定致しますので、物量が多い場合はそれなりに査定時間がかかります。時間には余裕を持ってご対応頂ければ幸いです。お時間が取りづらい場合は査定の為に楽器を一旦お預かりする事も可能なのでお気軽にご相談ください。
【宅配での査定】
複数のギターの買取りに”宅配査定”を利用する場合は、ハードケースがあるモノが望ましいです。運送会社は、発送元地区の営業所によってルールが違いますので一概には言えませんが、ハードケースに入っていない楽器は発送不可の営業所もあります。楽器がハードケースに入っていれば梱包も楽で、そのまま集荷してくれる場合もありますし、エアーキャップなどを巻いただけの荷姿で受け付けてくれるところも多いです。一方、ハードケースがない場合は、あまりお勧めできません。ダンボールや梱包材の調達をした上で楽器の梱包をする手間が発生します。慣れていない場合は、梱包に思った以上の時間と労力を要する場合もありますし、運送事故のリスクもあります。特にマホガニーネックのギター等は注意が必要です。
※当店では、条件によってギター用のダンボールや梱包材、ハードケースの貸し出し、梱包のアドバイス等も行っておりますので、必要な場合はお気軽にご相談ください。
◎楽器をまとめて売る場合のメリット。
【手間と時間の軽減】
複数のギターを一度に売ることで、手続きや交渉の手間が軽減されます。例えば、複数の買取先に持ち込む手間や、それぞれの買取価格を比較する手間が省けるため、時間や労力を節約できます。また、一度にまとめて手続きを行うことで、売却の手続きもスムーズに進めることができます。
【交渉余地の拡大】
一度に複数のギターを店舗に持ち込むことで、買取価格について交渉する余地が広がります。複数のアイテムを一括で買い取る場合、通常は柔軟な価格交渉が可能となります。特に、店舗側がまとまった数量を一度に買い取る場合、買取価格の上乗せなど、より有利な条件を交渉する余地が生まれます。
【一括買取による高価買取の可能性】
一度に複数のギターを買い取ることで、店舗側も大口の取引となります。このため、通常よりも高価な買取価格が提示される可能性があります。特に、希少性の高いモデルや人気のあるブランドのギターを複数持ち込む場合、店舗側も積極的に買取を行う傾向があります。
◎楽器をまとめて売る場合のデメリット。
【単価の低下の可能性】
一度に複数のギターを買い取る場合、単価が低下するリスクがあります。店舗側としてはまとまった数量を買い取ることになるため、個々のアイテムに対する買取価格が下がる場合があります。特に、一括買取の際には需要と供給のバランスを考慮し、買取価格を調整する店舗もあります。
【査定の公正性の確保】
複数のギターを一度に持ち込む際、査定の公正性を確保することが重要です。店舗側によっては、一度に大量のアイテムを査定する際に漏れや評価の偏りが生じる可能性も考えられます。そのため、査定を受ける際には、事前にある程度、個々の情報を把握していることが望ましいです。
【買取価格の比較不可】
複数のギターを一つの店舗に売る場合、その他の買取先との価格比較が難しくなります。他の店舗での買取価格を知ることで、より適正な価格での売却が可能となるため、一つの店舗に限定することで損をする可能性もあります。
以上のように、複数のギターを一つの店舗に売る場合には、利点と注意点があります。利用する際には、自身のニーズや状況に合わせて検討し、最適な選択を行うことが大切です。